2008-01-01から1年間の記事一覧

春よ来い

この一ヶ月あっというまでした。いや、長かった。何かと身の回りがバタバタとして、身体もだいぶ疲れました。ゆっくり温泉にでも行きたい気分です。 この間、御手洗もの短編集2冊と澁澤龍彦のエッセイを2冊読みましたが、感想文は省略させて下さい。 今は『…

眩暈

いよいよ問題の『眩暈』である。『本格ミステリー宣言』で高らかに宣言されていたように、作品の前段階で「詩美性のある」、「幻想性のある謎」を現出させ、後段に至るにつれてこれを「精緻な論理的推理」によって解体していく「本格ミステリー」の実験作で…

水晶のピラミッド

引き続き再読の旅 いや〜これもメイントリックすっかり忘れてました(^_^;) というよりもこの作品はメイントリックを忘れてもいいような物語なのです。トリックそのものがトリックというか・・・ ネタバレになってないですよね。 それにしてもレオナがいい! …

異邦の騎士(改訂完全版)

〜再読の旅〜 歳をとることでわかることがある。歳をとることの有難さを実感する時でもある。この作品の初読はいつだったろうか。10年前?15年前?もっと前か?導入部からの不可思議な設定と、青春小説の要素、論理的な帰結などえらく感心した覚えはあるが、…

“にもかかわらず、わたしの頭のなかに厳として存在している生物学的ユートピアは、蛍光灯に隈なく照らされた明るいタイル張りの浴室のような、衛生的な薔薇色の微粒子の充満している、晴朗無上な、透明無比な、しかも怖ろしく非人間的な世界でなければならな…

市川崑

本来ならば長文の追悼文を書かねばならないのだろうが・・・ 僕の原点といえる映像作家でした。 小学生の頃、乱歩は読んでいたが、横溝正史はまだ知らぬ頃。角川映画『犬神家の一族』が一世を風靡。僕も洗礼を受けました。そして原作を手に取り横溝ワールド…

ササゴイ

庭先に(といっても隣家の敷地ですが)野鳥が一羽飛来しています。近づいてもあまり動きません。二日前にいちど飛び立ったのですがまた戻ってきました。野鳥図鑑によるとどうやらササゴイという野鳥らしいのですが、夏鳥らしいので不思議です。エサもないだ…

珍客

本格ミステリー宣言2ハイブリット・ヴィーナス論

次の再読予定は「改訂完全版異邦の騎士」なのだが、まだ手に入れてないので先にこちらを読みました。これは初読でした。この書の前提となる二冊「本格ミステリー宣言」と「本格ミステリー館にて」は手元にありましたが、これらはあえて再読しませんでした。…

暗闇坂の人喰いの木

島田氏の主張するところの「前半部の幻想性と解決時の論理性」を具現化する本格ミステリー。まあ、ちょっとつめの甘いところもあるように感じられるがその辺りの論評は僕には無理なので(^_^;)しかし、やはり特筆すべきは、この作品もトリックの奇想より「動…

斜め屋敷の犯罪

これもメイントリックはうっすらと覚えていましたが、細かいところはやはり忘れていました(^_^;)トリックの奇想が際立つ作品ですが、動機も秀逸だと思います。ストーリーから読み取ることは難しい動機ですが、これが島田作品のもうひとつの顔だと思います。 …

関口巽

年末に魍魎の匣が公開になった。監督はもちろん変わったが、関口巽も配役変更した(どうやら永瀬正敏の体調不良のため)。姑獲鳥の夏もそうだったけど、やっぱり京極堂シリーズはキャスティングが難しいでしょうな。読者の中にそれぞれの中禅寺像、関口像、…

ラグビーは面白い

TV

この辺の話は先輩H氏からじっくりうかがいたいところなのだが、何よりラグビーは面白い。というか面白いはずだ。実はまだルールや戦術、反則のパターンを正確に覚えていないのだが、もしこれがある程度分かればきっと今以上に楽しめるはずだ。 じつは少し前…

箱根駅伝

TV

数年前から必ず観るようになった。このレースはスポーツというよりも良質の戦争ドラマと云えよう。何故僕はこのレースが好きになったのか?おそらくその答えは2007年12月1日の日記にあるだろう。

小康状態。

雪も弱まり、雨漏りもおさまりました。ベランダの床面には古いカーペットやラグ、新聞紙やカーテンなどが敷いてありましたが、全てびしょ濡れで結局全部捨てることに。正月明けのごみ収集の日に搬出しようと思います。雨漏り箇所の窓枠下には応急措置として…

元旦