2007-12-01から1ヶ月間の記事一覧

しかし悲劇は待っていた

僕の部屋にはちょっとしたベランダがついていて、古い家なのだが十数年前にそのベランダにアルミサッシのルーフをつけた。よってちょっとした部屋のようになったので、収納しきれないいろんなモノをとにかくつっこんである。 ところが、おそらく老朽化のため…

大晦日は大雪

占星術殺人事件

やはり島田荘司はここから始めなければならない。さすがにこのトリックは覚えていました(^_^;) しかし今回読んでみて、あらためて華やかなトリック(アゾート)の奥に「時代」や「人間」を見つめる作者の眼が既にここにあるのだ、と深く感じた。その後の島田…

福音派も温暖化を危惧している

現代のアメリカで最も政治的影響力をもつとされるキリスト教福音派も地球温暖化に対して警鐘を鳴らし始めたという内容のニュースを見た。神の創造物であるこの地球を人間は守る使命があるという理由で。なるほど。宗教や信仰について語る立場にはない。語る…

モウロクもまた愉し

7月26日の日記で森博嗣のS&Mシリーズを古本屋に売り払ったと書いた。が、それは事実ではなかった。ちゃんと本棚の奥に隠れていた(ノベルズ版)。発見した時は少し驚いたが、不思議と大きなショックは受けなかった。手放したと思い込み、文庫版で買い直し…

いわんや七面倒な探偵小説においてをや

有限と微小のパン

S&Mシリーズもこれで一段落です。犀川の喪失と萌絵の解放が無事に達成されたと言って良いでしょう。今作及びシリーズ10作に関するミステリとしての構造や企みについての考察は多くの方々がなされていると思うので、あえて僕がふれる必要もないと思うし、僕…

ウルトラセブン 第8話

TV

監督 実相寺昭雄

数奇にして模型

ようやく読み終わりました。途中いろいろ寄道したので時間がかかってしまいました。読み始めてから一ヶ月以上かかったんじゃないかな。 犀川&萌絵の旅も長編9冊目まで来ましたね。正直言ってミステリとしての本作は僕にはどうもイマイチのような感じなので…

もちろん重要なのは、ある程度は誰にでもありうる、この種の気楽さではなく、自己の気楽さにあくまでも無自覚であったことであろう。

これだけ情報が身の周りにあふれているにもかかわらず、いざどんな本を読もうかという段になるとどうも億劫になってしまう。そもそも昔から読書の点に関しては食わず嫌いのところが大いにあり、同じ作家の小説ばかり繰り返し読む癖があり(横溝正史やチャン…